その気にさせる
ようこそ、世界一褒められる教室へ!
「いーやーだ!〇〇からがいい!んーんー!!!」
泣きそうな声で訴える。
自分の思いが通らなくて、部屋の隅でいじけるHくん。
「△△が終わってからだよ」
冷静に促してみる。
「、、、じゃあ一生帰らないから!」
「えっ?一生帰らないの?」
「帰らない!」
「そうかぁ。
いいよ?帰らなくても。でも先生は終わりの時間になっ
たら先に帰っちゃうけど、良い?」
「いーやーだ!んーんー!!」
このやりとりだといつまでも切り替わらないので、
「あっ!この絵本見ない?『ぼくのトイレ』。
えぇ〜!!なんか面白そう!!」
表紙を本人に向けながら誘うと、
さーっと席に戻ってきた。
「よっしゃー、じゃあ始めの挨拶ね。気をつけピッ!」
「これから、ことばの勉強を始めます。よろしくお願いします」
いつものように丁寧な挨拶で、授業をスタートすることができた。
本人が興味を示しそうなことを
少しオーバーなくらい楽しそうな雰囲気で促せば
あっという間に切り替わる。
子どもをその気にさせるのは、
『一緒に楽しもう!』というスタンスだ。
明日も良い日でありますように。