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2023年10月17日

先の見えない不安

ようこそ、世界一褒められる教室へ!


「せんせい、うちの子、1分も待てないんです。」

保護者の方からの相談を受けていると、このようなことが良くあります。


たしかに、帰る前に今日の振り返りを支援員と保護者の方で行っていると、
「はやくかえろーよー!!」
と大きな声で言っています。



こんな場合、どうしていますか?



そのご家庭で、それぞれ、対応方法はあると思うのですが、
「子どもの待たされている不安」を体感する簡単な方法があります。


それは!

園や学校からの帰り道、
子どもが園庭や公園で遊んでいる時間を想像してみればいいのです。

先の見えない不安




・気が済むまで、遊ばせてあげようと思うが、だんだん暗くなってくる
・「もう帰ろう!」と言っても、「まだあそぶ!!」
・「あと一回ね!」と言っても、「やだ!まだ遊ぶの!」
・いつ終わるか分からない。
・そろそろ、夕食の準備や、その他の用事が気になる。

結局、「もう時間だから、帰ろう!!」と、強制的に、帰宅。
そういう場面を経験したことがある人はたくさんいると思います。


いつまで待てばいいのか。
その時間まで待てば、本当に終わりなのかがわからないと、不安ですよね。


子どもたちも同じ気持ちなのです。
さらに、予定は大人が決めていることが多いので、
見通しの立たない「待ち」は、大人よりも子どもの方が多いのかもしれません。


だから、「待つ」という言葉を、
「○○をして過ごす」と言葉に変えて、
どうしたら子どもが安心して待てるかを
5分、10分、15分、・・・と言う時間の枠組みと、
折り紙、絵本、絵を描く等、内容の枠組みを考えてみれると良いですね。


外出して、目的地に着くまでの時間や、
ご飯が出てくるまでの時間、
レジを待つ時間等、
待つという時間は、日常生活の中にたくさんあります。


待っている時間を安心して過ごす。
それが出来たら、
待っている時間を楽しく過ごせるように、
少しずつ、出来ることを増やしていきたいですね。



隙間時間を楽しめるスキルは、
大人になってからも、大切なスキルになります。
ぜひ、ご家庭で、少しずつ増やしてみてくださいね!



明日も良い日でありますように。



Posted by キープこども財団 at 17:00