
2024年09月17日
肯定的な関わり
ようこそ、世界一褒められる教室へ!
ある学校へ、訪問支援に行ってきた。
図工の授業。
描いた絵に、絵の具で色づけをしているSくん。
怖い雰囲気をイメージして紫を塗っていたが、
先生と話して
もっと怖さを出すために
さらに暗い色を追加していた。
「うわー、怖さがもっと出てきた。」
「さっきより良い絵になってきてる!」
先生の言葉を聞いて、
「見て!怖そう?怖くなってる?」と
満足そうなSくん。
絵の具を乾かす間、
もう1枚の恐竜の絵にも色づけすることになり、
ご機嫌な様子で
「友達は大事〜♪」と自作の歌を歌いながら
作業を進めていく。
「いい歌だね」
すぐに褒める先生。
「Sくんは友達を大事に思ってるんだね、そこが一番素敵だなぁ」
そして、良いところを具体的に褒める。
「静かに塗ってね」ではないのがポイントだ。
もちろん、『肯定的な関わり=注意しない』という意味ではない。
他のことに気を取られ始めてるかな?と感じる場面では
「今、先生必要?ひとりでできる?」
と、さりげなく声をかける。
「ひとりでできる。大丈夫」
そう答えたSくんは、黙って集中し始めた。
どの場面においても、
肯定的な声をかけ、
子どもの思いや考えを確認しながら
関わってくれる。
満たされていくSくんの気持ちが伝わってくるようだ。
キープでも、肯定的な関わりを大事にしている。
だからこそ、
先生の言葉がとても心地良くて、温かい。
満たされた気持ちは、
穏やかで安定した行動に繋がり
チャレンジする意欲を生み
自分を信じる力を育ててくれる。
私たちが大事にしているものは、
子どもたちにどんな影響を与えることができるのか。
Sくんの姿を見て、再認識させてもらったように思う。
明日も良い日でありますように。

Posted by キープこども財団 at 23:25